いま、会いに行きます

chatsnoir2004-09-26

heartwarming なストーリーが好きな友人がいて、セカチューにはまっている。
彼に乗せられて、つい本屋で「いま、会いに行きます」を買ってしまった。
10月から映画が公開の心あたたまるお話、のはず。

奥さんに先立たれて、二人で暮らす親子の前に突然、奥さんそっくりの女性が現れるというストーリー。

内容は、それなりに心温まるのだが、気に入らないのはラストの種明かしのパート。うーん、その部分に感動したという人も多いみたいなので、好みによるのだろうが、
謎がすべて明らかになるのは、どうもいただけない。感動できない。

謎は謎のままで終わらせてくれないと、余韻がなさ過ぎる。と考えるのはひねくれた French Films にかぶれ過ぎなだけだろうか。

親子愛の部分なんかは、共感できる箇所も多かっただけに、ラストの部分が余計に残念に思う。

Sasser

chatsnoir2004-07-12

手持ちのノートPC の HDD を換装した。
最近の PC はボトルネックが CPU でも、メモリでもない。
I/O というか HDD がかなりの割合でパフォーマンス上のネックになっている。

ともあれ、HDD を換装して体感スピードは相当あがった。
#ベンチマークとっておけばよかった。

それはいいのだが、リカバリして、Windows まわりの設定を
しようとしていたのだが、どうもおかしい。

LSA Shell に問題があるそうで、すぐに shutdown される。
最初は、Norton Anti Virus や XP Neuter が間違った
メモリ空間をたたいているのかと思ったが、どうも違う。

で、ネットで調べたのだが、Sasser に感染していたらしい。
PC をリカバリしてからものの5分と経たないうちにやられて
しまったようだ。

Nimda の頃から PC にウイルスを飼う人が急激に
増えてきたが、社内でも相変わらずウイルスを飼っている人が
いるらしい。

困ったものだ。

サプリメント大国

chatsnoir2004-07-04

実は、半年くらい前からサプリメントを常用するようになった。
ビタミン、Ca, Mg, Iron, ブルーベリー、コラーゲン、亜鉛ローヤルゼリー

飲み始めて何ヶ月かするうちに幾分、体調がよくなった気がする。
味蒙になりかかっていたのが、なおったり、肌の調子がよくなったり。

ただ、問題はサプリメントはものによって非常に値段が高い。
特に、美容系のものは高く、コラーゲン、ローヤルゼリーの類は
1000円前後の値段もする。
自分でバランスよい食事を作る方がよほど健康的で
安上がりだが、その暇がないので仕方がない。

ともあれ今、US 出張に来ているが、今回の楽しみの一つは
サプリメント大国と言われる US で
サプリメントを買い込むことだった。
一昨日まで仕事でスーパーに行く時間も作れなかったのだが
ようやく今日 Moscone の近くの高級スーパーに行くことができた。

あるわ、あるわサプリメントの山。コーナーひとつがすべて
サプリメントで埋まっている。
種類もメーカーも多く、いちいちひとつずつ見ていると
ゆうに一時間はたってしまう。
あまりに長い時間同じ場所にいるので、店員が不審に思ったのか
"May I help you?" と声をかけてきた。
ちょっと恥ずかしくなる。

ともあれ、だいたい日本で売ってるものと種類は重複しているが
組み合わせの種類が多様だったり、(one for men という
類の文句を謳っているサプリメントだけで5種類はある) 
ボリュームの種類も多い。
日本語がわからない種類のミネラルも多い。

ただ、値段だけは思ったほどは変わらなかった。
一ヶ月用パックでようやく10%-15%安いという程度
パックが大きいともう少し割安感があるが。

と思いつつもあれこれ買い物かごに放り込んでしまい、
レジでは、$100近く支払う羽目になってしまった。

電車男の恋愛

人から URL を教えられて、電車男なる青年の恋愛話を読んだ。
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/trainman.html

ささいなラブストーリーかもしれないけれども、
うぶな主人公の言動には何か言い知れぬ感動を覚えた。

ログを読みながら、自分もこんなに純粋な気持ちの時があったんだよなあ、と
考えてしまった。今は身も心も汚れきってしまってるけど。

と同時にこのストーリーが映画やドラマにならないものかと
考えた。しかし、サイト中のコメントにもあるように、
著作権上の問題からそれは現実ではないと思える。
これも、anonymous な人間が参加するコミュニティの難しさか。

ある意味、現代版ラブストーリーの原点的なこの物語を
商用に利用しない手はないと思うのだが。

winny 作者の逮捕に思う

少し前の話になってしまうが、winny 作者の逮捕について思ったことを書きたい。

一般的に、P2P というより、ファイル交換が犯罪すれすれの行為だというのは
認めよう。だが、それに利用できるソフトを開発することと
犯罪行為そのものは独立事象ではないだろうか。

仮に、ファイル交換ソフトの作成が違法だというのであれば、
CD-R を作成しているベンダー、販売業者も逮捕されるべきでないのか?
銃を製造している全業者を逮捕すべきでないのか?
犯罪に使える道具を生産しているというだけで、逮捕されるのは
あまりに理不尽だという気がしてならない。

また、winny 作者が提起している問題も看過できない。
「現在の著作権のあり方に疑問がある」
新しいテクノロジーが、既存のビジネスモデルを崩壊させるのは
歴史上、これまで何度も起こってきたことだ。

とすれば、勃興しつつあるテクノロジーをつぶすのではなく、
それを活用したビジネスモデルを探求することがなにより
賢明と思える。

この種の「ずれた」反動は、既得権益者の抵抗というだけではない気がしている。
新しいテクノロジーに対する、半ば感情的なアレルギー反応が常に
裏側にある気がしてならない。

携帯電話という新しいツールが出てきた時、その波に乗り遅れた人々は、
無意味なまでの規則を作って制限しようとした。
電車の中での通話制限は理解できるとして、メールやゲームまで
制限するのはあまりにナンセンスである。

心臓ペースメーカーへの悪影響など、科学的に証明されたという話はとんと
聞いたことがない。なのに、その手の盲信がまかりとったのは、
携帯電話ブームに乗り遅れた人々の、無意識の抵抗感にうまく
はまったからだと思う。

そのせいか、1/3 の国民が携帯電話を持つようになった今、
電車内でのメール禁止の無意味なマナーは急速に崩壊しつつある。

立ち戻って、P2P そしてファイル交換に関しては、
新しい技術に対応したビジネスモデルを未だ確立できない既得権益者と
大勢の人々の、無知ゆえのアレルギー反応が新しい技術、新しい利便性を
殺そうとしている。

それはそれで非常に残念なことだが、若干視点を変えてみれば、
P2P に対応した著作権モデルを確立できれば、それは大きな
ビジネスチャンスとなるのかもしれない。

iPod の成功も鑑みるに、その種の成功者がそろそろ現れてきそうな
予感がある。

大阪 -東京以外の地方都市化-

出張で大阪に行った。昨年から、何回か続けて関西に帰る機会に恵まれている。
この10年で、2,3回しか地元に帰っていないことを思うと
最近の頻度は非常に多い。

子供の頃、神戸は大きな都市だと思っていた。
小学生の頃、日本の7大都市に入ると聞いて誇らしく思った記憶もある。
だが、高校生の頃はじめて大阪に来て、あまりの大きさに
カルチャーショックを受けた。

そして今、大阪のあまりの小ささに逆のショックを受ける。
ここ2,3年、日本の地方都市をいろいろと回った。
旭川、札幌、岐阜、名古屋、高知、広島、岡山、島根、熊本、那覇

どこに行っても、地方の悲哀と言うか、退廃的な雰囲気が
否応なしに漂っている。

減る一方の人口、寂れていく商店街、悲しいくらい混雑のない
中心街。地元企業は不調、あるいは流出し、労働力も
東京に流れ出す一方だ。それらは東京とは明確に対照的だ。

今回、大阪でさえ、あまりに地方都市色が強いのには、驚いた。
東京よりは、はるかに、高知や広島である。

長年、日本の中心であった関西の地盤沈下を否応なしに
隠せなくなっているのには、関西出身者として悲哀を感じざるを得ない。

ただ、この地盤沈下は関西だけのできごとではなく
人口がまだ増えている札幌にさえ起こっている。
そして、その札幌の背後には、さらに落ち込みの激しい旭川や過疎の町々がある。

例外的に活発な都市をあえてあげれば、横浜、さいたまになる。
いずれも東京近郊だ。今、東京を含む関東には 6000万の人間が住むという。
日本の人口の半数が、「東京圏」にいるわけだ。

過去何度かの国土開発が、いずれも多極分散を目指していたにも関わらず、
東京のみが、人口、経済力ともに突出をさらに強めている。

US では、そこまでの一極集中は起こっていない。
Washington と N.Y. で政治、経済の中心は分かち合っているし、
新興企業は Silicon Valley のようなど田舎から溢れ出してくる。
Chicago や Los,Seattle も活力ある都市だ。

US が基本的に田舎の国だからか。国土が十分に広いからか。
日本は、儒教の影響で見栄っ張りが多いからか。

真実がどれかはわからないが、今、とめようのない東京への一極集中を
悲しく思うのは、失われつつある local culture を惜しんでのことだろうか。

FTTH

chatsnoir2004-03-27

とうとう光回線を家に引いた。
引越し前までは、DSL で十分事足りていたのだが、
今の家は、電話回線が老朽化しているのか
実効600Kbps しか出ず、頭にきていたのだ。

前は Max 12M のところ 10M も出ていたので
余計にギャップが激しい。

光回線を引くには、物理的に線を一本家に引き込まなくては
いけないので、大家の許可をとるだとか、管理会社に連絡するだとか
そのあたりも面倒だった。

最初、管理会社が工事を認めないというので電話したところ
担当者いわく、「オーナーさんに確認したところ、お宅の家は、オーナーさんがインターネットを許可していないんです。」

??? 「インターネットを許可しない」というのはどういう意味だ?
そもそも「インターネット」とはインターネット接続ということか? Web サーフィンのことを言っているのか?
いずれにせよ、DSL でも、電話回線のダイアルアップでも、既存の施設で
できることすら認めないとはどういうことだ? 私生活への干渉か?
担当者の意味したいところはわからないでもないが、思わず突っ込みをいれたくなる。

ようは、CATV や、光回線等のケーブル引き込みを認めたくないということだろうと
思い、確認したところ、

  • 配管を無断で使用されること
  • 退去後の現状復帰に不安があること

だけが問題だったようだ。

いずれにせよ
インターネットとまるで関係ない
この担当者、突っ込めば突っ込むほど、当初の強気な態度と打って変わって
どんどんあやふやなことばかり言う。

結局、最後に言われたのが
「オーナーさんに連絡するのは別の部署の人間なんですよ。
そちらからオーナーさんに連絡とってもらってください。」
どうも、最初からオーナーへの確認などしてなかったらしい。
最初と言っていることがまるで違う。

ともかく、光回線をひけることになったが、問題がまだあった。
ファイバー線の引き込み口の問題で、PC のある部屋から
メディアコンバーターまでの距離が遠い。
おまけに、ドアがあるので有線でつなぐことができない。

考えた結果、Melco のブリッジ機能つきルーターを買った。
ルーターは本来一台しかいらないのに二台買うのも馬鹿らしいが、
ドアを超えるためにはいたしかたない。

二台の無線LANルータをブリッジとしてつなげるのは
設定が面倒かとも思ったが、意外と簡単。

問題は、ルータどうしをブリッジとしてつなげるときは
無線LAN機能としての使用は推奨されないとのことだけだった。
ブリッジサイドのスループットが落ちるという。
それはそれで当然だが、二台も無線LANルータがあって、無線LAN機能が
使えないのも馬鹿らしい。
結局、古い無線LANルータを持ち出してきて、今、家には
三台の無線LANルータが動いている。
なんだかおそろしく無駄なことをやっている気がするが、気にしないことにして
肝心の外部アクセスの速度を測定してみた。

結果、
ダウンロード、アップロードともに4Mbps程度。
光って DSL より遅いのか?
一瞬考えるが、よくよく思えば、途中で 11b の無線LAN
かましているせいだ。
今度はメディアコンバータに PC を直につなげて測定しなおす。

それでも、上り下りとも、20M強。
うーん、DSL で下り 10M 出ていたことを思えば、あまりに
不満だが、前の家より速度があがっただけましか。
# といっても、無線ごしで使う場合は、実質速度が半分以下。
## かけた労力を思えばあまりに不満な結果だが..

今回は、他にもプロバイダの設定ミスで PPPoE が最初の二日ほどつながらないなど
いろいろトラブルもあったのだが、
とりあえず、つながっただけでもよしとするか。
今週末は、gentoo と戯れることにする。